2010年度は多文化にとっては集大成の1年でした、2011年度は集大成したノウハウや経験を次の事業展開につなげていきたいと考えています。2011年度はさらに次のステップへ進む1年にしたいと考えています。
センターの多様な活動、サービスを1元的に見せる
現在、センターには、医療通訳派遣、外国人ママのための医療通訳派遣事業、ICTを活用した多言語支援、翻訳事業、講師派遣事業等さまざまな事業があります。これらの事業は長年の活動の蓄積、研究によって展開してきた事業です。十年にもわたる活動を通じて、センターには、実に多くのサービスが存在しています。
これまで、事業は各担当者が事業毎に企画、提供してきました。それぞれ単独で実施してきました。しかし、各事業には似通った課題や取り組みもあり、それぞれにノウハウが蓄積されてしまい、各事業で共有や連携がうまくなされていませんでした
そこで本年度は各スタッフが複数の事業に関わりをもち、事業間の知識やノウハウの共有をはかっていく事業運用に際してチーム制を導入したいと考えています。(組織改革案を参照ください)
またサービスを必要としている人に、一元的に情報を提示していきたいと考えています。依頼が発生した時、通訳が同行するサービス、あるいは同行できないタイミングや場所に対してはICTを活用してサポートなど、各サービスの連携によって幅の広い医療の多言語支援を提供していきたいと考えています
各事業間のコラボレーションを進めます
医療通訳派遣事業では2年前から外国人ママのための専門医療通訳派遣事業を実施してきましたが、本年度は一般診療などに対応し、広い場面での通訳利用サービスに広げていきたいと考えています。そこで多文化共生センター独自事業として「ことさぽ」事業を新たにスターとさせていきます。また幅広く対応すると共に、社会的ニーズ(遠隔地サポート、精神、検診等の場面)にあわせた分野での専門通訳の育成も目指したいと思っています。
ぷち通訳(ICTを活用した多言語医療支援)ではM3、Tackpad、ぷち通訳、Youtranなどのシステムを活用して、医療現場での実用化、運用をさらにすすめていきます。これまではM3など単独で医療機関に提供していましたが、各システムの連携や機能向上をおこなっていきます。
さらにはICT事業だけでなく「ことさぽ」事業と「ぷち通」事業との連携も進めていきたいと思っています。本年度はyoutranを活用しテレビ電話通訳サービスを連携して実施します。ことさぽが人材育成や運用設計を担当し、システム設計や開発は「ぷち通訳」事業で担当するという事業間コラボレーションを進めていきたいと思っています。
翻訳事業では、ぷち通訳事業と連携してICT技術を活用して英語を第2言語とする人でも理解しやすい翻訳を行うユニバーサル翻訳システムを協働で開発し、翻訳事業でシステムの運用を行います。
2011年 予算
組織改革
チーム制を導入
・多文化各職員のワークバランスを組織として考える
組織体制
・四半期毎に全体会議を開催(全4回)
・各チーム毎に定期会議を実施(チーム毎 定期実施)
ぷち通訳事業(ICTを活用した多言語医療支援事業)
◎重野 前田 高嶋 中本
ことさぽ事業(多文化医療通訳派遣事業)
事務設計:◎前田 中本 久我口 人材育成:重野 高嶋
京都市医療通訳派遣事業
事務局:◎前田 宮地 久我口 コーディネイター:高嶋政宗 人材育成:重野
・医療通訳人材育成(ことさぽ・京都市派遣事業の人材育成):◎重野 高嶋
翻訳事業:◎前田 久我口
講師派遣事業:◎高嶋 中本 久我口
商品販売:◎久我口 宮地
会員:◎宮地 中本
APAKABAR:高嶋 重野 エニ
コミュニティ事業:◎重野 宮地
◎はリーダー