事業概要
本年度を京都市の医療通訳人材育成を拡大し、多文化共生センターきょうとにおける通訳人材の育成を担当するチームを立ち上げました。人材育成では従来からの京都市医療通訳派遣事業での養成講座、スタッフ研修会、滋賀県の多言語医療通訳ネットワーク事業の通訳研修、選考、現任研修、病院研修を担当しました。
センターの独自事業である医療通訳事業(ことさぽ事業)については、今年度は通訳人材の確保ができていたため、研修、募集、選考は行いませんでした。
担当:重野・高嶋
実施内容
京都市医療通訳養成講座
2003年より、京都市、財)京都市国際交流協会と特活)多文化共生センターきょうとが協働し京都市内の4つの医療機関へ医療通訳者を派遣する「京都市医療通訳派遣事業」を実施しています。当講座は医療通訳の啓発と通訳者の育成を目的としています。
2011年度は、十分派遣が行える通訳スタッフ数であったため、新規の通訳者の募集、選考は実施しませんでした。
日時:基礎編 2012年1月22日 参加者 36人
実践編 2012年1月22日(中国語)参加者 9人
2012年1月29日(英語) 参加者 10人 講座の詳細をみる
2011年度 医療通訳スタッフ研修
2011年度は協定病院の医仁会武田総合病院の協力を得て、医療者の方を講師とした通訳研修を行いました。通訳者から特に難しいと感じるとの意見が多かった「検査説明」や最近通訳件数が増えてきた「小児科」について取り上げました。講義では小児科の医師、検査技師の方に講義していただき、それぞれの場面のロールプレイを行いました。
日時 2012年2月6日 月曜日 14時~17時
会場 医仁会武田総合病院3階 多目的ホール
参加者 11人
患者役協力者 2人
内容
・医療通訳者として知っておきたい医療基礎知識+ロールプレイ
小児科 、消化器センター
・通訳者交流会
滋賀県の「多言語医療ネットワーク協議会」(公立甲賀病院、済生会滋賀県病院、長浜赤十字病院)の外国人患者向けの医療通訳者の雇用と通訳サービスの提供にあたり、公立甲賀病院からの委託を受け医療通訳研修、選考会、現任研修、病院研修計回、合計時間の研修を行いました。
研修日程と会場
第1回 医療通訳の基礎Ⅰ 2月9日(木)13時−17時 会場:長浜赤十字病院
第2回 医療通訳の基礎Ⅱ 2月16日(木)13時−17時 会場:公立甲賀病院
第3回 医療現場を知る 2月22日(水)13時−17時 会場:公立甲賀病院
第4回 通訳演習 2月29日(水)13時−17時 会場:済生会滋賀県病院
通訳選考会
2012年 3月1日(木) 場所:済生会滋賀県病院
フリーランスの通訳者として、通訳者を育てる専門家として、日韓で活躍する3名の先生をお招きし、プロになったきっかけ、通訳の現場や仕事の魅力、プロになるためのアプローチ法など通訳者としての視点でお話いただくとともに通訳者を育てる教育者の視点から通訳者になるにはどのような知識やスキルが必要かを教育事情などについて語っていただきました。
日時:2012年1月28日(土曜日) 午後2時〜5時
場所:COCON KARASUMA4F シティラボ
参加者:25名
参加費:1000円(会員800円)
パネリスト
シルバ寿子先生 大阪大学外国語学部 非常勤講師 英語通訳案内士
野中モニカ先生 京都外国語大学ブラジルポルトガル語学科非常勤講師、翻訳者、通訳案内士
崔 寿那先生 同時通訳者、会議通訳者(日韓)
司会:重野亜久里