報告 高嶋 重野
目的
経済連携協定に基づいた、インドネシア看護師・介護士候補生の受入れがはじまり3年目になりました。候補生は、受入れ施設で就労しながら国家試験の合格を目指しています。日本の現場で働いていくには言葉の問題の壁はもちろん、文化や習慣の違い、価値観の違いに戸惑うことも多くなります。そこで、当事業では現場で働くインドネシア人看護師・介護士候補生の支援する事業を実施しました。
概要
・インドネシア人相談員による電話相談
対応日時 毎週~隔週 土曜日 午前10時〜午後2時
体制 インドネシア相談員、医療関係相談員、生活相談員、各1名
相談件数 14件
相談内容
同じ病院勤務のインドネシア候補生内の人間関係トラブルに関する相談が一番多い
国家試験に関する相談や労働条件に関する問い合わせ、日常生活の情報収集など
※土曜日は勤務している人が多い様子。電話相談件数は少ないため、下半期は対応日を隔週に変更しました。
・候補生への情報提供
ホームページ(インドネシア語)の作成 電話相談対応日に更新
face bookの作成 (候補生はface bookでの情報交換を行っている人が多い)
・在インドネシア領事館の研修生のためのイベント参加
・インドネシア看護師・介護士候補生のための交流・相談会の開催
看護師・介護士候補生の交流・相談会
電話相談を通じてよせられたさまざまな問題や課題をもとにインドネシア看護師・介護士候補生のための相談・交流会を開催しました。
日時 1月16日交流会 11:00-15:00
場所 京都 キャンパスプラザ ホール
11:00 開始 挨拶 インドネシア総領事館
11:30 シンポジウム(インドネシア語)英語要訳付き
インドネシア看護師候補生 ・ ガルーダ航空 大阪支店長
12:30 インドネシア料理を食べながら参加者同士の交流会 (日本人医療関係者との交流)
13:30 相談会ブース(国家試験・労務関係・生活相談)
14:30ビンゴゲーム インドネシアのダンス
14:45閉会の挨拶
15:00 閉会
シンポジウムでは候補生から病院の勤務状況や国家試験の勉強方法についての報告、帰国後の日本での就業経験の活用方法などの話がされました。フロアからも積極的に質問がでました。
相談ブースでは専門の先生に相談できてうれしかった、という声がきけました。
最後はビンゴやインドネシアのダンスで盛り上がりました。
相談ブースでは「気軽に何でも聞ける日本の看護師の友人がほしい。」という相談が数件ありました。「同僚の看護師さんは忙しそうであまり話しかける、質問すると 悪い気がする」という声もありました。
また、参加者からは「日本人医療関係者と話ができてうれしかった」という声もきけました。
インドネシア総領事館のホームページに交流会の報告が紹介されました。
目的
「SAMASAMA]とはインドネシア語でこちらこそ、という意味です。このプロジェクトではインドネシア介護士のありがとうの言葉に日本人スタッフが「SAMA SAMA」さまさまと笑顔で返答できる関係構築ができるサポートを目指しました。
「SAMASAMA」ではともに働くインドネシア看護師、介護士意思疎通や信頼関係を構築するための支援を行いました。
実施内容
・ホームページ上での情報提供
インドネシアの祝日、イスラムカレンダーの掲載
インドネシアの文化・風習・宗教にについての情報や現場でよくある質問や問題
apacabarの電話相談事業でよせられた相談内容を日本の医療従事者向けて提供
・インドネシア看護師・介護士のための交流会
日本の医療関係者7名に交流会に参加し、インドネシア候補生との交流を図りました。
医療関係者の多くは候補生と交流するのが初めての方が多く、「候補生と話すこといよって彼らの状況が理解でた。」「今後、候補生を受け入れる時の参考になったとの声が聞かれました。
・活動日 毎週土曜日→隔週土曜日