報告 重野
事業概要
医療通訳派遣事業における医療通訳人材養成と現行医療通訳者のスキルアップを目的として講座を実施した。
医療現場で通訳者として活動するために必要な基礎を学ぶと共に実践力を身につけることを目指し、医療通訳者として必要な基礎知識や姿勢(通訳倫理)、技術を座学、通訳ロールプ レイを交えて集中的に身につける「基礎編」と医療通訳者としての実践力と対応力を高めることを目指し、現場の実例に即した通訳ロールプレイを通じて、医療通訳者としての姿勢、知識、対応力を身につけた「実践編」を実施した。
実施内容
基礎「医療通訳の基礎を身につける」
日時:2011年1月23日(日曜日)時間:10:00〜16:00 参加者:37名
対象
・日常会話レベル以上の語学力がある方
・医療通訳者を目指している人・医療通訳者になりたい方
基礎講座講師:中島敏雄(中島クリニック院長/京都大学医学博士/日本消化器内視鏡学会認定専門医/Certificate in Travel Health国際渡航医学会ISTM認定医)
高嶋愛里(看護師・医療通訳コーディネイター)
政宗敦子(医療通訳者、医療通訳コーディネイター)
重野亜久里(事業コーディネイター 、多文化共生センターきょうと代表)
※ネイティブ協力者
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実践「医療通訳の現場力を高める」
日時:2011年1月29日(土曜日)時間:10:00〜16:00 参加者:25名
対象言語:英語・中国語・韓国朝鮮語
対象
・通訳者としてもう一歩ステップアップしたい方
・通訳活動経験のある方、基礎講座参加の方
実践編講師:
高嶋愛里(看護師・医療通訳コーディネイター)
政宗敦子(医療通訳者、医療通訳コーディネイター)
重野亜久里(事業コーディネイター 、多文化共生センターきょうと代表)
渡辺恵美(放射線技師、医療通訳事業アドバイザー)
田中實(臨床検査技師、医療通訳事業アドバイザー)
※ネイティブ協力者
参加費:各¥2000(資料代含む)
会場:京都市国際交流会館
企画運営 特活)多文化共生センターきょうと
主催 特活)多文化共生センターきょうと、京都市、財)京都市国際交流協会
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実施体制 企画・広報 重野
事務局 前田
当日協力 前田 久我口 宮地
講師・協力者 高嶋 政宗 医療通訳者3名
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2011年度 京都市医療通訳派遣事業 選考会
本年度は医療通訳全国基準をもとに選考基準を見直し、通訳者の評価、選考を行った。
日時 2011年2月26日(土曜日)
内容
・筆記テスト
・面接
・ロールプレイ
受験者8人(合格者1名)
担当 重野 高嶋 政宗 胡 宮地
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評価
医療通訳養成講座は基礎編と実践編を行いました。基礎編では昨年度に引き続き多くの申し込みをいただき、申し込み締め切り日の約1ヶ月前には定員にとなる程の人気を得た。さらに高いレベルに設定している実践編でもほぼ定員に近い参加を得ることができた。医療観光の注目のためかここ数年の医療通訳養成講座への参加者は多くなっている、一方選考会の参加は参加人数は多くなっていない、しかし参加者の質は非常に高くなっており、ネイティブの参加が増えており、能力の高い通訳者を確保することができた。
また実践講座は、医療通訳スタッフのスキルアップのため参加を義務付けているが、これまであまり参加率は高くなかった。しかしコーディネイターの働きかけ、声かけなどにより本年は、ほぼ8割のスタッフの参加を得ることができた。
選考会では筆記テストにヒアリングを新たに追加するとともに、筆記試験と面接で1次選考を行い、1次選考を通過したものに2次選考の通訳テストを実施最終選考を行いました。