◆実施内容
医療現場の「ことばの壁」をなくそうとICTを利用した多言語医療受付支援システムM3(エムキューブ)を開発しています。病院の受付窓口に設置して、受付窓口案内・道案内・問診等を5言語(中・英・ポルトガル・ハングル・日本語・インドネシア語・やさしい日本語)で行い、現場の外国人患者様と医療者のコミュニケーションをサポートすること目的としています。
システムの実証実験として、現在京都市立病院、京都大学医学部付属病院、洛和会音羽病院に設置されています。2010年度は最後の実証実験病院として東京大学医学部付属病院への導入を予定しておりましたが、スムーズに進まず、2011年に持ち越しとなってしまいました。
2010年度は社会のICTの流れがパソコンからインターネット、iPhoneやandroid携帯といったスマートフォンやタブレットPCと、急激に変化した年でもあったように思います。
そのためシステムの導入病院を増やすだけでなく、別の端末、提供の仕方でのシステムの開発に力を入れました。まず、6月にwebブラウザ(パソコンのインターネット)から多言語問診ができるシステムを公開しました。
URL:http://sites.google.com/site/tabunkam3/home
iOS(iPhone、iPodtouch、iPadなど)やandroidを搭載したスマートフォンやタブレットPCなど、小型モバイルで利用できるアプリケーションも 12月にapp store、androidマーケットから無料ダウンロードできるよう、公開しました。詳細
また、app storeでは、注目の新作として取り上げられました。
東日本大震災の支援ツールとして無償公開
少しずつ修正や機能を増やし、2011年4月以降、有償化を考えて いたのですが、3/11に起こった東日本大震災被災地に住む外国人支援として、急遽「放射能」や震災による「こころ」の症状を追加し、災害版としてアレン ジし、公開しました。