報告 中本 高嶋 重野
事業概要
多文化共生センターきょうとのこれまでの事業実績に基づいて蓄積されてきた知識、技術、ノウハウを集約する事業で、2010年度は、医療通訳者養成のための講座用テキストを、「医療通訳共通基準」に基づいた形で編集する事業とした。
実施内容
医療通訳者に必要とされる知識、技術、倫理について、医療通訳共通基準に基づき大・中・小項目を作成し、項目ごとに専門家による原稿をまとめ、ロールプレイシナリオなどセンターのノウハウを交えて完成する方法が採られた。
発行日 2010年12月24日
「医療通訳の実学、実技、実践」 定価2000円
-医療通訳の為のトレーニングガイド-
実施体制
執筆 重野 高嶋 中本
編集 前田 久我口 宮地
校正、DTP 重野
発行に当たって
全国会議開催後、まとめられた基準にもとづいてセンターのこれまでのノウハウをまとめたテキストを作成した。
今年度は、8月の全国会議の開催→10月最終基準の完成→全国会議の報告書の作成
→医療通訳の実学、実技、実践と過密スケジュールの中の編集作業であった。
執筆に当たっては、これまでの講師派遣などで使用していた資料や内容をもとにあらたに作成した。執筆に当たっては中本、重野、高嶋で担当、編集・校正もスタッフ総出で約2ヶ月で短期集中で行った。
テキストの執筆、編集作業は大変な苦労であったが、これまでの研修の曖昧だった内容や項目を文章化することで明確にできたこと、また今後の研修ツールとして提示、活用するものを作成できたことは大きな成果であった。
また講座などでしか示せなかった多文化共生センターきょうとの医療通訳のあり方や通訳者にもとめるスキルを書籍化によって広く示すことができた。
語学を中心に据えた、テキストは多く存在するが現場視点から現場に必要なテクニックをまとめたものはこれまではあまりなかったと思われる、発行後も少しづつではあるか確実に販売実績を伸ばしている。
今回は基礎的なスタンスを中心にまとめたが、今後はさらに活動しているスタッフなども活用できるさらに現場実践に活用できるテキスト作成していきたい。
(重野)
医療通訳として現場で活動するための実践的なテキストはほとんどなかった。そのため本テキストでは現場で必要な事項を中心的にまとめた。
多くの通訳者から質問を受ける「医療知識はどのくらい勉強したらいいですか?」の問いに応えられるように、通訳者として知っておくと便利な医療知識の提示もおこなった。また、医療知識の部分に関しては各項目の監修を専門分野の医療従事者に依頼したことにより、より正確性の高い内容となっている。
スタッフ内での作成であったが、デザイン性も高くも本格的なテキストとなってたのではないかとがんが得る。
医療通訳養成講座など様々な場面で活用していきたい。
(高嶋)
販売実績
実績(販売実績)→ 117冊
※本年度の販売書籍の中で一番売れました。