医療に関する必要な多言語の辞書を、私たち自身で作り、共有していくサイトです。将来は国境を越えて、言語の異なる人たちが、このTACK PADを通じて互いに翻訳しあったり、質問しあったりできるサイトを目指しています。同じ問題意識や課題をもった人同士がこのサイトで出会い、交流できる場を提供したいと考えています。
2011年3月現在、14254件の用例が集まりまっています。
ある程度のシステムの機能はできているため、毎月1~2回、テーマを決めて登録しているボランティアでそのテーマに沿った用例を収集・翻訳する、ということを年間を通じて行ってきました。
また、震災を期に「災害」に関わる用例の募集をしたりと、状況に合わせて動くことができるのはインターネットを利用したシステムの利点だと感じています。
新しい機能としては、新たに医療者が問診票を自由に並び変えたり、必要項目を追加・削除して、個々の病院オリジナルの多言語の問診票が作れる機能を作成を始めました。数年前web2.0と呼ばれたインターネット上で編集し、保存し、利用する、という仕組みで利用します。
多言語の問診票は多く作られていますが、「この質問は一番初めに聞いておきたい」「この質問はいらない」「この質問がたらない」など、既存の多言語問診票では各医療機関のニーズに合っておらず、多くの医療機関で使われているとはいえません。そのため、各医療期間がそれぞれのニーズに合わせてそれぞれ作れる多言語問診票作成機能の開発を進めています。
ナースのお助けぷち通訳
入院・看護領域の会話を多言語でサポートするシステムです。
外国人の患者さんに伝えたいフレーズを検索し、確定すると、多言語での表示・音声で読み上げます。
2011年4月~5月ごろの公開を目指していたandroidで開発しているアプリケーションだったのですが、今回の地震で被災した外国人の方にも利用いただけるよう、災害支援の用例を一部追加し、急ピッチに開発しています。
対応言語:日本語、英語、中国語、韓国朝鮮語、ポルトガル語